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slappin' beatsの補助的なblogです。
音ゲー評論系中心ですが他の内容も取り扱う予定です。
旧blog→http://d.hatena.ne.jp/har-k/

採算を取れる移植のボーダーライン - STGの完璧な移植は本当に必要なのか -

STG

なにかと最近STGの移植が出るたびに話題になる「移植の度合い」ですが、
開発に掛かる費用と、もともと売れないジャンルであるアーケード移植を天秤にかけると
95%くらいの移植度でぎりぎりのラインじゃないかと思うのです。


ゲームの売り上げは一万本が一般的な黒字のラインと言う噂も聞きましたし、
最近STGでこのラインを超えているのは大往生・エグゼリカ位だと思うので、
赤字が出る可能性がある以上どうしても妥協しなければならない点が多い気もします。
そもそもSTGに完全な物を求めるならばゲームセンターにあるうちにやっておけと言う話でして、
数十万するゲームが十分の1以下で家で遊べると言うだけで素晴らしい事だと思うのです。


以前はゲームセンターにあるゲームは「家には出来ない先進的なゲームが遊べる場所」と言うイメージが強かった為、
家で同じものが遊べなくても仕方ないと思っていました。
今でも大型機やメダルゲームなんかはそうですよね。戦場の絆グランドクロスが現在の進化形かと思います。
ビデオゲームはだいぶ家庭機が追いついてきた気がしますが、*1
それでも基板に無理をさせて「処理落ち」させている物も多く、細かな挙動を求められるSTGで、
良くも「悪くも」性能が違う家庭用ハードに再現するのは本当に大変なことだろうと思うのです。


開発費を度外視すればそれこそ「ほぼ完璧な」物を作るのは可能です。
現に某STGでその試みを行って、途中であえなく中止してしまった会社さんがありますね。
その間の開発費は丸々無駄になったはずですが、恐らく某携帯機版を作ったときに応用として利用したのでしょう。
あの「携帯版」は、同じものを題材とした別方向からのアプローチの作品にする事で、
「移植度」からの呪縛を断ち切った事が成功の要因の一つではないかと思います。
裏を返せば「携帯機だから許された」のかもしれません。
携帯機だけでなく「ケータイ」機での移植もこれに当てはまるかと思います。
画質の向上もそうですが、上記の理由によりフットワークが軽くなる為作りやすいのでしょうね。


話が逸れましたが、ユーザーが何故そこまで家庭用に「完璧さ」を求めるのかが理解できません。
家庭用のパッドはゲーセンとは違います。
専用のレバーを買えば同じ部品を使ってるかもしれませんがそれでも細かな差異は出ます。
モニターだって液晶だったりブラウン管だったりします。縦置き出来るブラウン管テレビもそれほど多くはありません。
画面のサイズも違いますから視界に入る範囲も違います。ゲーセンでは全体を見るのは難しいですが家なら容易いです。
「○○の弾の軌道が違う」「○○のパターンが使えない」そんな所を気にしてまで家でやる意味は何でしょうか?
もしゲーセンに近い環境を揃えているのなら、その延長線上で基板を買うことなど容易い事なのではないでしょうか?


好きなゲームが移植されただけで満足な俺は異端児なのでしょうか?
セガテトの時も、ファンタジーゾーンの時も、不満なんて全く無かったのですが。
涙の件なんて些細なものでしょう。「たった」2650円ですし。


自分は次世代機を持っていないので、専らゲームセンターでやっています。
さすがに最低でも300クレジットほど掛かるゲームハードをポンと買うのは勇気が要ります。
今後自分がやりこんでいるSTGが移植されたときは、そのハードを買うかもしれません。
でも家でやるメリットが無いのなら、買わずにその分ゲーセンで遊ぶ事を選ぶかもしれません。
「メーカーの為に」ゲームを買うほど、まだ裕福ではありませんので。


好きなゲームくらい、「ニッチなSTGの為に数十万と言う大博打を打った」ゲーセンの為にも、
少ないながら投資してあげたいものです。それもいずれはメーカーの次回作の糧になるのですから。

*1:旧世代、少なくともPS・SS時代以前までは先を行っていたと思うですがどうでしょうか?