どうなんだろうね。
昨日の話*1の続き。
とりあえず言える事は、理論上通話中は約数十[W/m^2]の強度の電磁波を浴びている事になるということ。
比較対象としてあげるとすれば、理論上10kWの出力の放送局から１キロ離れた所で受ける電磁波の約1000倍です。
それが人間にとってどんな影響があるのかはまだ未知数。
腫瘍が出来やすくなると言われたり、脳細胞が変質するといわれたり、はたまた精子数が減少するともいわれたり。
ただオカルトと言われても仕方ない部分もあるんですね。上の検索結果を見ていただければ分かると思うのですが。*2
なぜなら因果関係が証明されていないから。それが本当に電磁波の影響であるという証拠が提示されていないから。
それを証明するのは物理学者の出来る（やる）事ではないんですよ。
物理学者が出来るのは値を計算式から算出する事、もしくは算出された値と実測値を比較して検証する事だけ。
しかも上で使った式と言うのは色々仮定を含むので実際の測定値がこれで正しいとは言い切れないのです。
以前のSUICAの話*3はそういう事でして、
この電波の値は磁場の値から『真空中、しかも他に発信源のない状態の場合に成り立つ』公式から計算して出したものなのですが、
数十ｍの波長の電磁波に数cmの距離の話を持ち込む自体間違っていると言うか。
マクスウェル方程式から計算して推測すると、向こうの人が『測定した』と言っている値の数十倍の値が出るだろうという『計算結果』が出ましたし、実測してみても公式が成り立たない事が認証されたらしいですし。
でも、そういうこと言っても普通の人にはオカルトと何ら変わんない訳で。
そこら辺が困るんですよね。ガクシャが言った事が正しいのか正しくないのか区別が出来ない。
例の原発事故*4も渦の絶対に起きない公式を使って『安全です』と言っていたらしいですし。あんなん普通に考えれば分かるだろうに。
でも、
＞http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040901-00000120-kyodo-soci
これまでも数回、車内で携帯使用を注意して逆上された経験があるという。
やっぱ言い方がまずいんだろうなぁ…。
*1:http://d.hatena.ne.jp/har-k/20040903#p1
*2:こういうグッズが売られる事にはものすごく腹が立ちます。
