slappin' beatsの補助的なblogです。
音ゲー評論系中心ですが他の内容も取り扱う予定です。
旧blog→http://d.hatena.ne.jp/har-k/

『仙台レバー』が消えた日

今日から約二日間、F1のTiに録画機が付く事になりました。
最後の記念にと思ってお願いしたのですが、軽く触ってみて、こんな事は全く意味のない事だと悟りました。


先日SQRさんに対して「もはや仙台レバーと言うものは存在しない」というレスポンスをしたところ、

http://abomination.jp/diary/08082.shtml#28
この記事の言及通り、「仙台の重いレバー」と象徴化されていたあの操作系統も失われる。

と、未来完了で書かれてしまったと言うことで非常に歯がゆい思いをしていました。
本当はこんな所で書きたくないのですが、SQRさんをはじめとした関東プレーヤーが勘違いしている気がするので閉店前に言っておきます。



・・・俗に『仙台レバー』と呼ばれる、F1の特殊な重いセイミツレバーは、Tiの方に関して言えば。

http://d.hatena.ne.jp/har-k/20080117/p1

この日より前、『1P側に軽いサンワレバー、2P側に"普通の"セイミツレバー』に入れ替えられた日からは存在していません。
TAPの方のレバーも、数ヶ月前に『普通の』『4方向にガイドを回転させた』セイミツになりましたので、
そういう意味で、もはや仙台レバーと言うものは既に存在していない事になります。

セイミツ4方向レバー=仙台レバーではない

仙台のレバーがセイミツの4方向と言う(関東では)特殊なレバーだったために誤解されるのですが、
4方向にすれば仙台のレバーなのかと言うとそうではありませんでした。
ただ4方向にしただけではセイミツ特有の『でっぱり』が斜め移動の際に引っかかります。この状態では論外です。
その出っ張りを『削る』事でザンギ入れが可能になりますが、どうしてもアステロイド型のようなふくらみが残ってしまい、
高速移動時の上入れや下入れミスが頻発する原因にもなります。
仙台のレバーも恐らく稼動当初は(TAPでは5年以上前、Tiは3年前は)そんなレバーだったのだと思いますが、
長年の仕様による経年劣化でガイドが平滑化し、さらにシャフトも削れ高さが低くなり、磨耗した分接触部の潤滑性が低下した結果、
回し心地はサンワに近いが、セイミツ特有のカチカチとした入力がしっかり掴み取れる、なおかつ重心が低く重くブレにくいレバー、
いわゆる『仙台レバー』が生まれたわけです。
辛うじてサファリが近い感じでしたが、戻りの鈍さや重心の高さ等違いは多々ありました。

オンリーワンのオールラウンドレバーからアスリート用レバーへ

仙台レバーの特徴として、入力がしっかり確認できる事から、初心者のコンコンがやりやすいという利点がありました。
やわらかいサンワレバーだとコンコンでは『戻り』が起こる可能性がある為、瞬間の判断が必要なTGMシリーズでは困難を極めます。
力を入れずに積めるのでそういった「フレーム単位の判断が出来る」上級者プレーヤーにとっては好成績を収める結果を生んだ反面、
長年の蓄積によって生まれた奇跡のレバーは姿を消すこととなってしまいました。
入れ替えで功を奏したプレーヤは恐らく今も別所のサンワレバーで記録を出し続けていることでしょう。
仙台以外ならどこにでもある普通のレバーですから。


そしてTAPの方も人気に陰りが出てきたのか色々なゲームと入れ替えが起こるうち、
昔の重いレバーが戻る事はなくなってしまいました。

そして現在のエフワン

今日確認したところ、TAPの方は1Pが「やってるうちにようやく削れてきた」セイミツ、2Pはただの4方向セイミツ、
Tiは1Pがサンワ、2Pは・・・書きたくないです。
初めて筐体を殴ろうかと思いましたが、我慢して家の壁を殴る事で安寧を得ました。


4000回もお世話になった筐体ですが、喧嘩別れする事になるとは夢にも思いませんでした。
エフワンのサンワでも楽しめた方、明日はDVD録画出来ますので楽しんでください。よろしくお願いします。

最後に

失った仙台レバーに今一番近いのが、皮肉にも、改良された『ゲームセンター東部のTi』だったりします。
遠いししかも高いですが、今後はそちらにお世話になりそうです。